2021/05/13 22:30
ずいぶんと若い時にウェールズ地方のお城に立ち寄った事がある
広がる緑の平原にそう高くない塀に囲まれ建つ薄茶色の石造りのお城だった
その佇まいはまさしく絵本の中のそれでだった。心躍る夢のような気持ちでどきどきと入ってみると
狭く、薄暗く、空気の動いていない独特の圧迫感 で息苦しい…
お城に住むお姫さまは優雅で幸せでいてほしいけど実際はどんな生活だったのだろう?
時代、文化、政治、宗教…その時から映画や書物に出会えば気になって手に取るようになっていた。
私の中のあのお城に住むお姫さまの楽しみのひとつであったのでは?と思うものを書物で見つけ 勝手に心を落ち着かせたものはお花や葉っぱを塩漬けにして発酵させたポプリの存在だった。
それから農薬を使っていない自生したような強い匂いの花や葉を見つけては瓶に詰めている。
発酵して匂いが変化するその過程はとても楽しい それと、女性数人が素焼きの壺を混ぜて楽しそうにしている画がうかぶ
ちょうどジャスミンを貰ったので早速 塩漬けに ちゃんと今の匂いを覚えておく。
きちんと手入れをしてあげると永遠に変化し続ける何百年前のものも現存するらしい。どんな匂いなのか気になるな。